STUDIO TOKI のブログ

なぜシステム障害(エラーや不具合)を「バグ(Bug)」と呼ぶのか?

2025.12.09

WEB・デザインチームの森です。
過去にデバッグのお仕事をしていた時、職場で当たり前のように飛び交っていた「バグ」という言葉。
周りが使っていたので自分も普通に使っていましたが、直訳すると「バグ(bug)」は「虫」です。
文字数が少なく使いやすいのは分かりますが、なぜその言葉が使われるようになったのか気になったので調べてみました。

由来

伝説の「本物の虫」事件
「バグ」という言葉の語源は、1940年代のアメリカにさかのぼります。

舞台はハーバード大学の、初期のコンピューターの一つである「Mark II Aiken Relay Calculator」です。このコンピューターは、現代のパソコンとは違い、巨大なリレー(電磁石を利用したスイッチ)を何千個も使用して動作していました。

1947年9月9日、この巨大なコンピューターが突如として動作を停止するトラブルが発生しました。技術者たちが原因を調査したところ、驚くべきことに、リレーの間に蛾(Moth)が挟まり、それがショートの原因となっていたことが判明したのです。

蛾を取り除き、日誌にこの出来事を記録した人物こそ、後に「コンピューティングの母」と呼ばれるパイオニア、グレース・ホッパー(Grace Hopper)氏でした。
彼女は日誌に、次のように書き残しました。
“First actual case of bug being found.” (バグが発見された最初の実例)

この日誌と、リレーに挟まれた蛾の標本(現在はスミソニアン博物館に保管されています)が、コンピューター業界における「バグ」の語源として広く知られるようになりました。

実はもっと古い「バグ」の歴史
ただし、「バグ」という言葉自体は、コンピューターが生まれる前から機械の故障や欠陥を指す言葉として、エンジニアの間で使われていました。
発明家トーマス・エジソンも1878年に、電信機の不具合を指して「バグ」という言葉を使っていた記録が残っています。

しかし、コンピューターの歴史において決定的な瞬間となったのは、やはりグレース・ホッパー氏が記録した「蛾」の事件です。これにより、「コンピューターの不具合=バグ」という定義が確立し、そこから不具合を取り除く作業が「デバッグ(Debugging)」と呼ばれるようになったのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は「バグ」についてお話しましたが、普段何気なく使っている言葉の由来を調べてみるのも面白いなと思いました。

ここまで見ていただきありがとうございました。